曇り空の朝には。

総合音楽家の日記です。

"bx_console E"を導入。DAW上でアナログミキサー卓のサウンドを。

Brainworxより、新たなコンソール・エミュレータ"bx_console E"が発表され、Plugin Allianceで現在イントロセール中です。bx_consoleを持っているものの試してみたら、衝動買いしてしまうほど良かった!という話になります。デジタル・サミングの悪い部分を緩和して、拡がりと奥行きを簡単に得ることのできる一品。 

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コンソールエミュとは

ミキサー卓のことをコンソールといい、コンソールそのものを再現するソフトのことです。アナログらしいサウンドというのは、実はアナログミキサーによる部分も大きいので、各社がこぞってコンソール・エミュレーターを発売しています。

しかし、bx_consoleシリーズのスゴイところは"チャンネル"ごとの違いすらもエミュレートしているという部分です。

 

実は"チャンネルごとの違い"こそが、アナログサウンドの秘密です。

 

チャンネルごとの違い

言葉そのままの意味です。しかし、チャンネルごとに違いがあったらマズイんじゃ、と普通は考えます。当然、最高級のミキサーであれば、各チャンネルが等しくなるように設計されているはずで、部品の選定も基準に基づいて行われているはずです。

 

そのような万全の体制で制作された最高級のミキサーであっても、やはりアナログである以上、各チャンネルの特性が完全に等しくなるということはありえないのです。それが物理的な限界であり、自然の摂理というものです。

 

bx_console Eでは音質の違いだけでなく、エフェクタ類の効き方の違い、位相変化ですら再現しているようです。 回路、部品単位での再現をしています。しかも72ch分!

 

しかし、そうした違いが音楽的(人間の耳)には結果的に良く働き、ミックスに程よい分離感や拡がりを与えてくれます。ちなみに熟練のエンジニアの方は、そうした違いを理解したうえで、各チャンネルを使い分けるそうです。スゴイなー。

 

ミキサーチャンネルでの音作り

このソフトを使うと、いいミキサーは通しただけで音が締まって、チャンネルに備え付けられたEQ等を感覚的に弄っていくだけで、サウンドがまとまっていく!というようなことを実感させてくれます。

 

スタジオ級のアナログ・コンソールをつかってミックスするのが理想ですけども、そんな場所も資金もないので、だからこそこういうソフトを使えば良いんだと思います。

 

とにかくチャンネルストリップで基礎的なプロセッシングを行うことは、ミックス作業の根幹になるし、それが伝統的なアナログ・ミックスの秘密なのかなと思います。そうした受け継がれてきた技術をこのソフトを通じて、デジタル・ミックスに導入できるのが、このソフトの素晴らしい所です。

 

bx_console Eの特徴

というわけで、具体的な各機能についてまとめます。

まず、そのチャンネルごとの違いを実現するには、DAW上の各トラックにインサートしたbx_console Eのチャンネル番号を被らないようにそれぞれ設定していく必要があります。初代bx_consoleではコレが少し面倒でした。

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しかし、Eではランダムボタンが追加され、押すだけで自動的に番号を割り振れるようになりました。ALLだと現在インサートされているトラック全てに反映されるよううです。コレめっちゃ便利!

 

実は特にEQを調整しなくても、この番号を割り振った時点で、ミックスに変化があったりします。これが、このプラグインのすごいところですかね。

 

ダイナミックス系、フィルター、EQと各エフェクタが備え付けられており、更に二種類のモデルをワンタッチで切り替えて使うことが出来ます。特にEQのブラックモードとブラウンモードは、効き方が全然違うので、目的によって使い分けられます。

 

あとEQはとにかく良く効く!これで大まかな音質をデザインすることが出来ます。これをすることで、あとで個別のEQを掛けるにしても、全然違います。 

 

コンプレッサーはVCAタイプで、ゲインはなく、スレッショルドを下げると、オートでゲインを上げてくれるようです。これもやっぱ良い音です。

 

というわけで、いろいろな機能てんこ盛りですが、一番すごいのはこれだけあって、CPU使用率が低いことです。全部で72chあって、その分を同時に使えないと意味がないとは言え、すごいですなー。

 

まとめ!

というわけで衝動買いしてしまったわけですが、後悔はしてません!即戦力ですね。とにかく、クリアなんだけど音が厚くなるんです。太くなるというより、厚くなるという感じです。

アナログ=音が太くなる。太けりゃいいのか!みたいなことを言う人もいるとは思うんですが、クリアさもあるのでアナログに対する考え方が変わるかもしれません。

当然、ミックス自体に色は着きますから、それを嫌う人もいるかもしれません。でも、やっぱ良い音なんですよ。単純に。

あとアナログノイズ自体も調整できるので、邪魔だという人は切ってしまえばいいですし、とにかくそういう自由度が高く、使いやすい部分が最高です!

 

 

 

Syntronik使用後レビュー!

Syntronikを使ってみての感想を簡単にまとめます。

率直に言えば、『使える』音源でヴィンテージシンセの"音"を直ぐに使いたい、という要望には答えてくれます。シンセでの音造りの側面は省略されていますが、モデリングによるフィルターで十分な"音の調整"は可能です。

 

全てのトラックがSyntronikによる一曲で、この音源の実力を表現できたと思います。初見による一曲ですが、スムーズにできました。

 

"DRIFT"の効果

サンプルベースの音源というのは、乱暴に言ってしまえば、録音した音を再生しているだけです。しかしながら、アナログシンセの揺らぎを再現するDRIFT技術によってサウンド、弾き心地はすごく自然でずっと弾いていられます。

サンプルベースの音源か、それともモデリングによるソフトシンセか、という議論は常にありますが、自然さで言えば十分で、ソフトシンセにも引けを取らないと思います。(音域的な制限はあるかと思いますが。)

今でこそ大容量サンプルによる綺麗なサウンドは当たり前ですが、音自体はキレイでもやはり弾いていると飽きるというか、つまらないということを個人的に感じてしまうんですが、そうしたサンプル音源の課題を克服しているように思います。 

 

あくまでライブラリ音源

ライブラリ音源というのはつまりあらかじめ用意された音を選んで使うというもので、細かい音作りは出来ません。フィルターや音量のエンヴェロープ等は用意されていますが、自分で動かせる範囲はそう広くはないということです。

しかし、とにかく『使える』音は多数用意されているので、それを直感で選んでガンガン弾いていく、というような音源になっています。 

 

シンセの『楽器』としての部分

というわけで、シンセで音作りを自分でしたいという人にとっては不満があるかもしれませんが、しかし、往年のシンセサイザー楽器としての部分はきちんとキャプチャーされており、即戦力だと思います。レスポンスがいいです。シンセを弾いてるという感じはすごく再現されていると思います。ここら辺はファジーな感覚なので説明は難しいですが。たぶん長く使える音源だと思います。

 

UIの細かい部分へ不満

MODO BASSは音にしても、UIにしても画期的でSyntronikもそこらへんを継承してくれるだろうなと思っていたんですが、UI上でいくつかの問題があるように感じます。

MODO BASSは、とにかくUIが良く出来ており使い心地がいいです。それに反して、Syntronikは少し使いづらい部分が見受けられます。

 

一番気になる部分はブラウザです。シンセを選ぶ欄が縦長なので、わざわざスクロールしないといけません。多くのシンセが一同を会す、というのがこの音源のコンセプトなのだから下の写真のような見やすい一覧による表示をするべきだと思います。 

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自分でコラージュしてみたんですが、こんな感じな方がスクロールしなくて済んで使いやすいと思うんですがねー。タブ形式のブラウザの方が結果的にマウスを動かす距離が少なくなると思うので。

 

あと音量を調整する際に、いちいちミキサー部分を開かないといけないのは、レイヤーを使うときには不便です。↓こういう風に表に出して欲しいです。

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レイヤーを使う際には、特に各レイヤーの音量を調整することが大事だと思うので、せめて、このレイヤー設定の画面では、自分が作ったこの画像のようにした方が使いやすいように思います。

 

音量がデカイ

これは自分で下げれば良いんですが、少し基本音量がでかいです。モデリング・フィルターも生生しいので、ウチの環境だとすぐ音割れしちゃいます。まぁ音量下げればいいんですけど。

 

プリセットが膨大(すぎる)!

良くも悪くもという感じです。収録されているシンセが多いので、音色を把握するだけでも時間と労力がかかります。なのでフィルターで欲しい音を検索していくという使い方が推奨されるのだと思います。でお気に入りにする、☆マークがあるので積極的にそれを使って、良さげな音をあらかじめピックアップしておくのが良いです。自分はお気に入りだけで200越えしましたけどね。でもそれだけ使える音は多いということでもあります。

 

まとめ!

というわけで、2週間以上使ってみての感想をまとめてみました。不満も書きましたが、何度もいいますが『使える』音源です。弾いててドンドンフレーズが出てきます。これらのシンセを実機で集めるとなると相当大変だと思うので、ひとつの解答になっていると思います。これをつかって、いろいろカバーやってみたりして遊んでいるんですが楽しいです。マイコーの"Off The Wall"なんかもやってるんですが、やっぱ良いですよ。往年の名曲のサウンドを得るには、うってつけだと思います。と同時に現代の音楽にも十分使える音があるので、ドンドン活用していきたいと思います!

 

文 : ミウラ義幸

 

 

話題の"Syntronik"で、さっそく一曲作ったよ。

そんでYoutubeに動画としてアップしたよ

First Impressionといえば、海外の方が新製品レビューの際によく使う言葉だけど、日本語訳としては『初見』ってことでいいのかな?初感の方がいいのかな?『第一印象』って言葉だと少し固いので。

 

ともかく先日発売された、話題のSyntronikで遊んでて出来た曲をアップしてみた。多少の解説あり。

クラシックなスタイル、いわゆるシンセミュージックなナンバーです。

サウンドはナチュラル。で、やっぱフィルターがいい!

暴れすぎて、すぐ音割れしちゃうくらい生々しい。

(それはそれで問題なんだけど)

 


前から曲を用意してて、そんで発売されたら音源差し替えたーっていうんではないです。そんなに卑怯ではないです。むしろそれだと上手くいかないというか、やっぱ鳴っている音が優先されます、特にシンセは。聴いてそれにふさわしいフレーズを選ぶことが大事。なんで音源の特性上、素直に曲作れば古典的にもなりますよ。

 

とにかくシンセやプリセットが多いので、その全てを把握するのに一苦労。

お気に入りだけでも200音色ぐらいになっちゃって。

 

そのお気に入りのサウンドらをつかっての一曲。

 


一分三十秒程度の短い曲なんでよければ。サクッと、どうぞ。

多少不満もあるけど、やはり最先端のシンセ音源ではあるし、Ver.1.0ということでこれから更に良くなっていくだろうと思います。

詳細なレビューについて、出来る限り早くまとめたいです。

 

セールで買いたいならともかく、そんなにあせって買わなくてもいいかなと思います。うちの環境だと、まだ弱冠不安定なので。シンセのバラ売りもあるみたいで、興味があるヤツだけ買うというのもいいと思います。

でもだいぶ今安いですからね。イントロ・セール31日までだそうです。

 

文: ミウラ義幸

コンプレッサー関連の記事をまとめる! [ MIX ミックス ]

自分が書いた、コンプレッサーに関するコラム群のまとめ!

 

このブログとは別に、独立した自分のサイトmiur-us.com 音楽を創る。を持ってますが、そこで音楽、音楽制作にまつわるコラムを書いてます。

3つだけだけども、コンプについての痒いところに手が届く内容が揃ったので、ひとまずまとめようかと。今後増えれば、さらに追加していきたいなー。

 

まずは一つ目。

コンプは単純に音の大きさを変える、調整するためのエフェクターだけど、いろいろな使い方があるという話。音楽における、コンプの重要性というものを再確認できる記事になっています。

  

次はこちら。最近、多数のアクセス頂いております。

どちらも音の大きさ、ダイナミックスを扱うエフェクターだけど、その違いを改めて説明するとなると、どうだろう?という点から書いた記事です。

 

最後は先ほどアップした、

最初ソフトニーという単語を聞いた時、わけわかめでした。

要は、ソフトな膝ってことになるんですが。でも大事な部分です。

シンプルに書けたかなと思います。

 

解説めいたものばかりでなく、音楽作品も世に送り出さねばって感じですが、 

今後もよりコアでリアルな記事を書いていくんで、ヨロシク!

 

1年越しに、自分の書いた記事が"検索結果1位"になった話。

このブログは、思いついたことなどをサッと書いていくスタンスを取っていますが、自分の本サイトでは、割とガチで音楽制作にまつわるコラムを書いてます。自分が考えたコト、学んできたコトを惜しげもなく文章にしてます。

まだまだ少ないけど、今後も定期的に質の高い記事を書いていく予定。

(というか、まずマトモな音源をだね・・・)

 

そんな中、去年の3月に書いていた、コンプレッサーとリミッターに関する記事が、気づいたら「コンプレッサー リミッター 違い」という検索ワードで1位を取るようになってました。「コンプレッサー リミッター 」でも2位。

“コンプレッサー”と“リミッター”の違いについて | miur-us.com

なんで1年弱かけて、少しずつ順位を上げていってのことです。

コンプとリミッターは、エフェクターの話題の中でも、決して小さな話題ではないと思うし、1年はむしろ短い方で、自分としても快挙だなと思います。

 

このブログとは基本別物、という扱いではありますが、ここでこのページをご覧になってくれた方々に御礼申し上げます。m(_ _)m

やはり、今日のwebにおける評価指標というのは、Googleの検索結果の1ページ目に載るかどうかだと思うので。しかも1位!なんたる名誉!

 

しかし、この記事は何回か書き直してますね。

HTMLでテーブル表も作ってみたり。絵も挿入してみたり。

未だにもう少し良く出来るかな、とも思うけど。

コンテンツを成長させられるのが、webの良いところ。

少しずつ、少しずつと気長にやって行きますぜ。

 

文: ミウラ義幸

話題のiLoud micro monitorを聴いた![試聴レビュー]

大きな反響を呼んでいる、IK multimediaiLoud micro monitorを試聴したので、そのレポートをまとめます。その感想としては、驚くほど良い!ぜひみなさん、一回試聴してみてよ!という感じです。

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*写真は公式ページより引用。 

 

はじまり

急遽しばらくの間、iPadを中心とした制作環境になる、というのもあり何かちょっとしたモニターがあればいいかなー、と考えていたんです。ヘッドホンだけだと問題なので。でそういえばiLoud monitorとやらが話題になってんじゃんと思い出して、急遽試聴を試みました。

突発的な思い付きだったのと、その帰りにせっかくだからブログで感想書くかって流れなんで、写真等は特には無いんですけども。都内の老舗、有名楽器店で試聴しましたよっと。

東京は神田の宮地楽器さんで試聴しました。丁寧に対応して頂きましたね。
公認店ということで、ik multimedia関連商品がたくさんありました。

名前出した以上は、買う時は宮地楽器さんで買わないかんね〜。

 

試聴してみて

ほんとに小さいんです。まず第一印象としてはとても小さい。余裕で片手で持てるサイズなのに、かなり低音がしっかり出てるという印象は、評判その通りでした。不思議です。lowは55Hzまで出ているようで、このサイズでは驚異的。

 

今回の試聴にあたり、Bluetooth接続ができるということだったので、スマホのほうにいくつか音源を入れて臨みました。
本体の背中にBluetoothボタンがあるので、それを押してスマホの方でBluetoothをオンにする、という手順ですぐ接続できました。

足元にあったのはMac Proですかね、でgrace designのm920というお高いインターフェースからアナログ入力に繋げていました。こっち側はYouTubeで確認しました。

 

音は物凄くくっきりしていて、広がりも奥行きもあります。どの位置にどの楽器があるかっていうのが目に見えるように聴こえます。(定位感が良い、というやつです。)
あまり大きな音は出しませんでしたが、0のポジションで十分な音量が出せますね。Loudというだけあるなぁ。

 

自分はメインのモニターはADAMのA7を使っています、ウチのルームアコースティックの問題もあるでしょうが、正直音はきめ細かさはこっちの方が上かもしれません。これは特に自作の音源を聴いて思いましたね。

後、当然宮地楽器さんには各種モニターが置いてあり、ちょうど横にかなり高級そうなモニターもあったんですが、小さな音量だとそんな変わりないようにすら思いました。(そのモニターは、開いてあったdawからの音を聴きました。)

上にも書きましたが、とにかく低音がしっかり出ます。変にブーストしてる感もないんですよね。あのサイズで808のキックの厚みをきちんと感じ取れるスピーカーは他にないんじゃないでしょうか?バスレフから空気砲がしっかり出てました。

 

技術的なことについて

小さなボディでこれだけクリアでラウドな音が出せるのは、内部におけるデジタル処理に秘密があるようです。

"その秘密は、内蔵された56-bit DSPによる位相、周波数特性のコントロールにあります。長年に渡るIK Multimediaのフィルター開発において培われた技術を基に、入念にデザインされたクロスオーバーの設定、ウーファー、トゥイーター、それぞれから発せられるサウンドが聴く人の耳に届くタイミングをコントロールするタイムアライメントの処理が、このDSPテクノロジーで実現されています。これまで小さなスペースでは不可能と考えられていた正確な位相、定位と、リニアな周波数特性を実現したのです。" 公式ページの説明より引用

要するに!現代のデジタルオーディオ技術の結集ということです。

デジタル処理で補正、制御することで、あの音になっているんだなーと。

56bitすげー。とにかく聴けばわかります!

 

ドウデモイイコト

どうでもいいことなんですが、楽器の初心者の頃って試奏する時、凄い緊張するじゃないっすか。何弾こうか、頭が真っ白になったり。試聴でその現象起きましたね。
最初、youtubeで適当に聴こうかなーって思ったんですけど、何聴こうかな?って固まったり・・・あと舐められたくない!と思ってしまって変にカッコつけた選曲になりましたねー恥ずかしい(╹◡╹)まぁ各ジャンル聞きました。いい意味でクセがないので、ジャンルは選びませんな。

 

 最後に

とにかく実際に聴いてみて良かった!というかモニターは実際に聴いてみないとわかりませんからね。とにかく興味ある方は一回聴いてみるべき!

もう一回聴き直したいですね。持っていく音源が少し準備不足だったので。

 

単純なリスニング目的でも、かなりコスパのよいスピーカーじゃないかと思います。

そして、少なくともデモ音源制作、軽めの音楽制作についてはiPadとこれとiRigなどがあればもう十分なんじゃないかなぁ、という思いが強くなりました。以上!

 

IK Multimedia の "Syntronik"が熱いぞ! [ さきがけレビュー ]

昨年のMODO BASSの鮮烈デビューも記憶に新しいIK Multimediaから、またも大玉が!Syntronikの名のとおり、シンセサイザーの名器を集めたIKによるシンセ音源の集大成とも言えそうです!

2017/08/15 

↓使用後のレビューをまとめました。本記事はあくまで事前情報から読み解いていく内容です。感想については↓以下の記事からどうぞ。

 

 


※↑ファースト・インプレッションのままに作った曲をアップしました!一通りのシンセを使っての一曲で軽い解説も入れてます。

 

      IKがまた仕掛けた!

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Syntronikは発表から一日遅れで知ったわけですが、素直に興奮しました。昨年のMODO BASSは購入して、現在もバリバリ使ってます。自分のサイトでより詳細なレビュー書いてます。こちらもぜひ。

[ レビュー ] MODO BASSを本気で解説![ IK multimedia ] | miur-us.com

モデリングによるベース音源という時点で画期的でしたが、なによりクオリティが高く、話題性だけでないキチンと使い物になる音源だったわけで実際巷での評価は高いです。IK Multimediaはもっと評価されていいんじゃないか?と。そんなわけで、今回のこの新製品が発表されてIK Multimediaの勢い凄い!って感じです。

 

先日どうやらIKがまた何かやるみたいだ、という情報は小耳に挟んでいましたが、ここに来て本格シンセ音源とは思ってなかったですね。もちろんこれまでもシンセ音源(sample moogなど)であったり、あるいはSampleTankなどの総合音源は出していたし、実績がないわけではありません。

個人的にはSampleTank 2はPCをつかった音楽制作を始めたころに使っていたし、今振り返ってもいい音が多かったりと、いいソフトだったなと思います。

sample Tank 3は期待ほどの出来ではなかったみたいなことも聞かないわけではありませんが、いよいよ最新技術を投入してのシンセ音源刷新には期待は大きくなります。

(ちなみにSyntronikはsample tank3の拡張音源としても使えるようです。)

 

      ヴィンテージシンセ大集合>!

というわけで、メインページやらを見ていきましょう!

※なにやら英語で表示されていますが、ちゃんと日本語ページあります。 

とにかく取り扱うシンセが多い!!

コピペしてみると・・・

Modular Moog, Minimoog Model D, Moog Voyager, Moog Taurus I, Moog Taurus II, Moog Taurus 3, Polymoog, Moog Opus 3, Moog Rogue, Realistic Concertmate MG-1, Multimoog, Micromoog, Moog Prodigy, Sequential Circuits Prophet-5, Sequential Circuits Prophet-10, ARP 2600, Oberheim SEM, Oberheim OB-X, Oberheim OB-Xa, Yamaha CS-80, Yamaha GX-1, Yamaha CS-01II, Yamaha SY99, Roland Juno-60, Roland Jupiter-8, Roland Jupiter-6, Roland Jupiter-4, Roland JX-10, Roland JX-8P, Roland JX-3P, Roland TB-303 Bassline, Alesis Andromeda, PPG Wave 2.3, ARP String Ensemble, Elka Rhapsody 490, Hohner String Performer, Roland RS-505 Paraphonic & Roland RS-09 Organ/Strings.

多い・・・ッ!圧倒的・・・ッ!! 

Syntronikには、丁寧にマルチ・サンプリングされたヴィンテージ・シンセサイザー / ストリング・マシン名機38機種のサンプルをベースにした、17のインストゥルメント、総計2,000種類以上のプリセット・サウンドが用意されています。(IK Mulitimedia JPより引用)

とのことでまぁただただ圧倒されます。

まるでヴィンテージシンセのミュージアム、とはまさしく!

 

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MODO BASSの時もそのユーザー・インターフェイス(以下、UI)の良さに感心したんですけど、Syntronikもいい感じの視認性で使いやすそう。どうしてもアナログシンセは、手で操作することを前提のつくりなので、UIをオリジナルのに寄せると、ソフトとしての操作性が落ちてしまうことがありますが、そこらへんも大丈夫そう。 

   

      サウンドについて

こっから特に大事ですね。まず抑えておかないとなのは、実機のオシレータを丁寧にサンプリングし、アナログシンセにはなくてはならない4種類のフィルターモデリングによって再現するという、サンプル&モデリングのハイブリット音源だということです。

サンプルとモデリングを複合的に使うというのは、たぶんほかにもあったはずです。

例えばYAMAHAの電子ピアノのフラグシップモデルであるCP-1は、サンプル音源とモデリング音源をうまくあわせる事で、よりリアルなピアノサウンドを生み出す、SCM音源を搭載。

しかし、フィルタをモデリングで再現というのは聞いたことないですね。

たぶんないですよね?(モデリングをどう定義するかによりますが、回路レベルでという意味です。)

これはちょっと期待大ですね。

  

後はIK独自のDRIFT™技術ですかね。

アナログらしさを再現するための技術は、日々進歩しており続々と出てきたわけですが、最近のものは少なくと自分の耳には、十分の過ぎるクオリティになってますが、果たしてこれは・・・。

元の音はサンプルなので、どうなるのか?ってところではあります。 

 

      エフェクタ群がVMRっぽい

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(画像は上記Syntronikのページより引用)

なんかミもフタもないタイトルですが。

VMRというのは、Slate Digitalによるプラットフォームで様々なエフェクタ(別売り)を差し込めるモジュール形式プラグイン。無料のものもあったりコンソールエミュであるVCC Ver.2もVMR上で作動します。

単純に見た目がかっこいいんですが、Syntronikでもモジュール形式のGUIを採用しているようですね。モジュール形式のUIはVMRを皮切りに最近増えてますね。

エフェクター類の質に関しては、T-tracksAmplitube4由来らしいので、そのクオリティは折り紙つきですね。IKユーザーには馴染み深いモデルもちらほら。

隙はない。

という感じでしょうか。

 

      デモ音源を聴いて

一通り聴いてみて、自分がデモ曲で単純にいいなと思ったのは、9, 11, 17, 19ですね。

No.9Zenitモデリングによるフィルターのレゾナンスの良さを聴いて取れますし、No.11Hot Wheelsはシンセ・ストリングの良さが出ていると思います。No.17にBlow Upはリードの少し歪んだ感じがかっこいい。曲としてはNo.19Groovy Spaceが一番好きです。アメリカ西海岸というか、マイアミ感というか、あんまそっち方面詳しくないですけどね。ファンキーなサウンドがカッコいい。

 

単体デモに関して思うのは、MOOGモデルはあまりMOOGらしさを聴いてとれるデモじゃないなぁということ。デモの作りが余り良くないように思うんですが、どうでしょ?TB-303はむしろ好印象。Galaxyがわりと現代的な感じで、使い道が広そうです。

Pro-Vは3番目のトラックがいいですね。Harpyのシンク・リードがかっこいい。

Polymorphのサイン波がmoogらしくて好きです。

JX-8Pを数年前にヤフオクで買って所有してたことがありました。アナログなんですが、アナログ時代末期、DCOYAMAHADX7などの影響でキラキラした音なんですよね。DCO-Xは元ユーザーとして、その特徴がかなりの再現されていると思います。

 


とりあえず個人的な考えとしては、デモはあくまでデモなんですよ。デモで本当の実力は図れない、というのは前提にするべきで。

最近で言えば、MODO BASSなんかもデモ聴いた時点では、ああいいかも~ぐらいだったんですが、自分で使ってみて初めて、その実力に驚いたということがありました。

とにかく一番の懸念材料はあくまで音自体はサンプルという点で、それでどこまでアナログらしさサウンドを生み出せるか?という部分ですね。 

 

      現時点でのまとめ

実機のマルチサンプリングということでやはり容量は大きいみたいですね。50GB以上ということで、そうなるとUSB版を買うのがいいと思います。(筆者はダウンロード版にしました。吉と出るか、凶と出るか。)

 

BFD3(ドラム音源)も50GBほどですが、USB版がかなり楽でした。光通信当たり前!な時代といえども50GB分をダウンロードするとなると大変ですんで。インストール自体にも時間かかりますからね。そんなに頻繁にやり直すということはないにせよ、使うまでに時間がかかってしまうのは避けたいところ。

(というかIKの場合、ダウンロード期間に期限があるようで、それを過ぎたら再ダウンロードには料金がかかるようで、尚更USB版がいいと思います。)

 

というわけで、もう来週ということなので楽しみに待ちます!